マンションWi-Fiとは

 マンションWi-Fiとは、一般的にはマンションISP(インターネットサービスプロバイダ)と呼ばれる提供会社による、一つの回線をマンション全体で共有し、全戸でインターネット接続を可能にするサービスのことを言います。その接続方法の特徴から、個人で契約する場合と比較したときのメリット・デメリットが存在します。 なお、その提供方式は大きく分けてVDSL方式、LAN方式、LAN・Wi-Fi方式の3つになります。現在はLAN方式、もしくはLAN・Wi-Fi方式での提供が一般的です。

“無料インターネット” としてのマンション Wi-Fi

 一つの回線を共有するというマンションWi-Fiの性質上、通信システムをマンションの1棟に導入したと同時に全室でインターネットの利用が可能となります。つまり、実際に入居者が利用していてもしていなくても共有する一回線分の料金は発生するということです。逆に言えば、入居者全員がどれだけ利用したとしても発生する料金は一回線分のみ。そういった背景から、マンションWi-Fiは「無料インターネット」として空室対策・退去防止を名目としたマンション設備の一つとして導入されることが多いです。

最も費用対効果に優れた設備?!
無料インターネットは6年連続入居者人気No.1

無料Wi-Fiは非常に入居者からの人気が高い設備です。「賃貸住宅新聞社」調査の人気設備ランキングでは6年連続で一位を取り続けています。

生産年齢層でインターネット利用率が9割を超えていることから、この先も人気設備の地位は揺るがないでしょう。



マンションWi-Fiの導入時に気を付けたいポイント

 マンションWi-Fiを導入するとき、気を付けなければならないポイントをまとめました。



01施工品質の高さ

インターネット通信の速度などの通信品質は通信設備を導入した際の施工品質に大きく依存します。「マンションWi-Fiは速度が遅く使い物にならない」等のWEB記事もいくつか存在しますが、それらのほとんどが粗悪な施工を行っている、もしくは経年による通信機器の陳腐化が原因です。

また、近年増加している異常気象の影響による通信機器の不具合や、人口と機器が密集している都市部において多様な通信が交錯・干渉することで発生する通信ノイズなどでも通信品質は低下します。

これらに抵抗できる・対策を取った施工ができる会社かどうかは最大効果を引き出すために重要なポイントとなります。

02汎用性があるかどうか

IoT技術の発展により、"家”で使用するIoT機器、いわゆる「スマートホーム」サービスが目覚ましい広がりを見せています。

また、”家=室内”だけでなく集合住宅の共用部におけるIoTサービスも増加しており、これらの利用はほぼ例外なくWi-Fi環境があることが前提として求められます。

マンションWi-Fiの導入では、入居者が利用するインターネットとしてだけでなく、将来を見据えた拡張性、IoT機器の土台・前提としての利用も視野に入れた通信システムの構築が可能かどうかも重要なポイントとなります。

03サポートの手厚さ

まず第一に、入居者サポートが手厚いことが重要です。 入居者様がインターネットを利用する際、Wi-Fiの利用方法やサービスについて聞きたいなど、ご質問やご要望が寄せられることが多々あります。

そのような場合、インターネットやWi-Fiに関する知識が少ないと適切なお答えをすることが難しいことが多いです。 入居者様が安心して快適にインターネットを利用できるよう、きちんとした専門知識を持ったサポートチームがいることが望ましいです。

また、オーナー様側へのサポートも大変重要となります。 看板やPOP、SNSなどでの賃貸物件の販促サポートだけでなく、設備の保守・点検、および、設備の更新提案ができることも大切なポイントです。

インターネット関連技術が日進月歩で進化していく中で、どうしても設備の陳腐化は免れません。

付加価値を常に最高のものとするため、最新設備に精通し、適切な設備更新の提案を出せるかどうかも考慮するべきでしょう。